2011年4月18日月曜日

被災地ボランティアとしてのクライマー

「被災地にクライマーを送る会」の活動を始めて、もうすぐ1カ月になる。今、振り返ってみて「被災地ボランティアとしてのクライマー」の特徴、または強みとは何かを考える。
まずは自活力があること。何処でも寝れて生活できる。これは受け入れ側としては非常に重要なポイントだ。受け入れ側としては、せっかく来てもらっても、ボランティアの生活のお世話までしなくてはならないとなると、かえって面倒なのである。
次に問題解決能力があること。普段から山屋は、目の前に立ちはだかる問題を解決しながら山に登っている。しかも自分の力で、もしくは仲間と協力して。こういうことができるというのは、何もかも初めての被災地で十分に生かされるに違いない。しかも山屋は、「どこどこに行ってくれ」といえば、自分でそこまで行ってくれる。いちいち携帯で場所を教えなくても、自分でたどり着いてくれるのだ。これも現地に迷惑をかけない重要な要素だ。
団結力があること。被災地で初めて顔を合わせたメンバーでも、「おれたちはクライマーだ」という共通の意識がある。だから団結しやすい。共通の言葉を持っているのだ。まあ、個性の強い奴が多いので、送り出す側としては心配の種は尽きないけれど、今までを見ていると、本物の山屋は相手の個性を受け入れるだけのキャパシティーがあるのか、おおらかなのか、すぐに協力体制が築けるようだ。
精神的に強い。たいてい1週間も被災地という非日常的な現場で過すと、精神的に過敏になってしまうことが多い。でも山屋はそんな中でも生活自体を楽しむことができる。これは非常に大切な要素だ。全ての山屋がそうだとは言い切れないが、免疫が蓄積されているので、一般人より相当強い。ただ楽しみすぎて羽目を外さないかが心配ではある。

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