2011年4月28日木曜日

一歩ずつ前進

いろんな試みを始めています。

まずは、”岩大(がんだい)”こと岩手大学の学生との混成チームでの活動。岩手大学のボランティアメンバーも先週から、ここYMCA宮古ボランティアセンターを拠点にしていますが、今までは僕らとは全く別行動でした。この理由は、僕らと一緒に活動すると、学生が僕らの活動に組み込まれてしまうことになり、本来の目的である「自己完結型」ボランティアができなくなるからという理由でした。

ただ、昨日の夜の2次ミーティングで、

・別行動をとるとニーズ調査が重複するなど被災者の迷惑になる
・学生だけのチームだと実施できる作業が限られる

といった問題点が提起され、今日から試験的に学生とクライマーの混成チームにしてみました。

成果はかなりあったと思います。まず単純に岩手大(10名弱~20名程度)とクライマー(10名~15名程度)のトータル人数で分担を考えられるようになったため、かなり多くの依頼に対応しやすくなりました。
さらに、クライマーボランティアと一緒に活動することで、やれる作業が大幅に広がりました。これは学生自身のスキルを上げるのと、満足度もかなり上がったと思います。
もう一点重要なのは、避難所ニーズ調査などで岩手大学ブランドが生かせるようになったことです。宮古市内では今までの諸先輩方の丁寧なボランティア活動のおかげで、かなりYMCA宮古ボランティアの評価は高く、信頼頂いていますが、それでも「YMCA」と名前を出しても怪しまれることがあります。そんなとき、岩手大学のゼッケンをつけた若者が横にいるだけで全く怪しまれません。


次に物資仕訳。ラックも3台購入し、物資は主にキッチンエリアに置くことにしました。すっきり見やすくなったおかげで、今日はかなりの数の物資がもらわれて行きました。物資の棚卸と管理、リスト作成など、元商社マンの手腕が最大限に発揮されました。今週末には物資は礼拝堂から完全になくなる予定です。



もうひとつ、小さい試みも。ここでは毎日のように新しいメンバーが来るので、正直なかなか全員の名前と顔が一致しません。そこで、”チェキ作戦”を始めました。来た方にはチェキで顔写真を撮り、名前と滞在期間を書いてもらい、ホワイトボードに貼っています。これで少しでもお互いの名前を呼びやすくなって短いながらも良いチームになれればと思ってます。


今日はうれしいニュースがひとつ。ここ数日床板剥がしやヘドロ出しなどをお手伝いしていた被災者の方がこちらに見えて一緒に食事をし、こちらで寝て頂けることになりました。避難所には知っている人がおらず震災後ずっと車の中で寝ていたそうです。家の復旧作業も一人で震災後ひたすら続けていらっしゃったので体力的にも精神的にも限界だったと思います。そんな中、ここで一緒に食事を取り、寝ることで少しだけでもリラックスできたのではないかと思います。

最後に、今日から堺YMCAより生駒さんがいらっしゃいました。似顔絵が上手で、かなりデフォルメして書かれますが、女性陣は大喜びでした。そのうち避難所で似顔絵PJもやりたいですね。

明日はさらに5名増えて、クライマーボランティア17名+岩手大7名+YMCAスタッフ3名の27名の大所帯になります。さていよいよコーディネーターの腕の見せ所です。

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